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ドクター診療日記

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第115回関西形成外科学会学術集会にて

平成29年3月5日に第115回関西形成外科学会学術集会が、大阪大学中之島センターで行われました。美容外科医になる前までは、私は形成外科医として診療を行っていました。形成外科関連の学会はいくつかあるのですが、これまでも各学会への参加は積極的に行ってきました。

 
今回、美容外科医として、形成外科のドクター達にもぜひ知って欲しい供覧したい症例があったので症例発表を行いました。
近畿地方の形成外科のドクターが一斉に集まる学術集会なので、発表の前まではさすがに緊張します(苦笑)。
学会発表の前は毎回このような何ともいえない緊張感があります…。

スライド発表の後は質疑応答の時間が与えられており、会場にいる先生方から質問があった場合、それに答えていきます。
今回も数例の質問をいただきました。興味を持って聴いて下さったことに、非常に感謝いたします。
美容外科は患者様の理想とする外観に近づける診療科であるため、目標は患者様一人一人によって異なります。
例えば顔全体のバランスと、個人的好みは、いわゆる顔の黄金比と言われるものとは異なることが多く、骨格的に誰しもが誰から見てもパーフェクトな顔をつくることは、ほぼ不可能なのではないでしょうか。
したがって、客観的なスケールがないためアカデミックな研究内容が乏しく困難であるという現状は否めません。

さらに、手術結果に満足された患者様は術後の来院が義務ではないので、心理的に通院は途絶えてしまいます。美容外科医としては患者様に満足していただくのが最も嬉しいことなので、通院が途絶えてしまうことに関しては寂しい傍ら安心でもあります。
一方で、手術結果に満足されなかった患者様は、施術を受けたクリニックを変えて別のクリニックを訪れます。当院にも修正を求めて来られる患者様は多くおられますが、その反面で当院から別のクリニックに行かれる患者様も実際はおられるのでしょう。
つまり、美容外科手術は長期経過の観察が難しく、そのためデータを収集するのが非常に困難になります。

以上が、美容外科は学術的な診療科であるという要素を弱体化させる要因であると考えられます。

しかしながら、美容外科は他の診療科とは異なるアプローチでの研究方法は沢山あるように思います。これは毎年開催される日本美容外科学会の盛り上がりを見ても感じさせられます。

今回は、関西形成外科学会で特殊な脂肪吸引の一例について、私たちの行っている診療とその見解を発表してきました。
今後も時間のある限り様々な学会で私たちが行っている手術やその評価などを報告し、美容外科医だけでなく、他科のドクターや美容関係の仕事をされている方や、芸術に精通している方とも情報を共有し、日本の美容外科の地位向上に役立っていこうと密かに誓いました。