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ドクターコラム

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ある街の、ある人の一言

今から約3年前の話です。当時私は一形成外科医として仕事をしていました。日本形成外科学会の関連学会に参加するため、国内や場合によっては海外に出張することがあるのですが、その時は国内のある地方都市を訪れました。

夕食に一人で某大手チェーンの居酒屋に訪れました。私はカウンターに座り、地魚や地酒を楽しんでいました。この店の料理長はおよそ60代と思われる方(間違っていたら誠に申し訳ございません)で、私の目の前で黙々と調理をされていました。
何気なくふと視線を上にずらすと、たくさんの色紙がありました。その色紙一枚一枚には、そのお店で働くスタッフの一言と名前が書いてありました。例えば、「今日も一日お疲れ様でした!○○○」や「最高の接客を心がけます!△△△」というふうに。

その中で、一番端に料理長が書かれた色紙がありました。
「夢の途中」
と一言だけ大きく色紙に書かれていました。

つまり今もこれからも輝き続けるという想いが伝わってきました。
察するに、これまで生きてこられた中で多くの紆余曲折があり、幾多の苦難を乗り越え、それでもさらに気力をもって前進する誓いの言葉のように感じられました。

日本は世界に類を見ない大変恵まれた国で、一般的には極度の貧困や飢えや生活するうえで不自由などのないところで私達は生活しています。しかし、そんな環境の中に在っても誰しもが困難の壁と遭遇し、その都度何らかの方法で乗り越え、そしてまた別の壁とぶつかりまた乗り越え、その繰り返しによって生涯成長し続けるのではないでしょうか。
夢の途中…人生の大先輩のこの一言に私は非常に感銘を受けました。

日常生活において歴史上の有名な偉人の言葉や哲学者の知恵よりも、ごく身近に存在する人の何気ない一言に胸をうたれることがあります。

私もいつか、人生を良い方向に導くための記憶に残るような何かを周囲の人々に残すことが出来れば、少しは社会に貢献することができるかなと思います。
そのために毎日の仕事においても、妥協することなく取り組むことが大切だと考えています。